小林よしのりまで参戦

ツイッターのトレンドに「マツコの出待ち継続」が上がるほど社会的注目の高い今回の騒動。





これに対してネット上では賛否両論が吹き荒れていますが、もう一度論点を整理しましょう。

今回の問題のひとつは

①TOKYO MXの番組「5時に夢中!」内においてのマツコ氏のN国への発言への賛否

そしてもうひとつは

②N国立花党首のTOKYO MXに対する抗議行動への賛否

です。

そこで今回は

①TOKYO MXの番組「5時に夢中!」内においてのマツコ氏のN国への発言への賛否

について考えてみましょう。

マツコ氏のN国への発言を非難している人は

・特定政党や支持者を公共の電波を使って一方的に誹謗中傷するのはおかしい、放送法違反だ

という意見が圧倒的に多いようです。
放送法では以下のように定めています。

放送法第4条
(国内放送等の放送番組の編集等)
第四条  放送事業者は、国内放送及び内外放送(以下「国内放送等」という。)の放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない。
一  公安及び善良な風俗を害しないこと。
二  政治的に公平であること。
三  報道は事実をまげないですること。
四  意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。

ここで不思議に思うのはマツコ氏を擁護している著名人がこの部分に積極的に触れない事。

なぜか小林よしのり氏も高須克弥氏も野口健氏も②を問題視しており①については多くを語りません。
野口健氏は一般の方の疑問に対して以下の様に答えていますが


よく読むとこの考えは「地上波放送局が特定政党に対して偏った放送をしても政治家は表立って抗議してはならない」でしかなく、発信側の政治的公平性の是非については一切触れていません。
だから議論が全く噛み合わないのです。
多くの方がここに違和感を感じ反発している様に思います。
この違和感がこの問題を複雑にしているのではないでしょうか。

逆にマツコ氏を擁護する意見はどの様なものがあるのでしょう。

・公平だからこそ自由にN国を批判できるのだから公平性は保たれている

・公人と私人は立場が公平ではないので批判は許される

・N国に気持ち悪さを感じるのは確かなのだから誹謗中傷ではない

・苦言程度レベルだから問題ない

・5時に夢中はワイドショーであり報道番組とは違うから政治的公平性は必要ない

・言論の自由があるのだからマツコ発言は問題ない

・マツコは質問して言わされただけだから問題ない

といった様に、主に「国会議員という立場の者が放送内容を批判するのはおかしい」派と「政治的公平性は保たれている、又は必要ない」派が占めてるように感じました。
ここで考えないといけないのが、「何を持って公平とするのか」という点です。
つまり

放送法4条の「政治的公平性」って何?

ってことです。
政治的公平性ってなんなのでしょう?
それは政治の問題や意見が対立している問題については、多くの視点、立場から論点を明らかにして、平等にその意見を放送内で取り扱うということです。

具体的には、

原則として個々のニュースや番組の中で双方の意見を伝え、仮に双方の意見を紹介できないときでも、異なる意見があることを伝え、同一のシリーズ内の番組で改めてその意見を紹介するなどして放送局全体で公平性を確保する

ということです。
なぜこれが必要なのかというと、それは

主権者である我々国民が選挙で政党や国会議員を選ぶ時に、正しい判断を下すためには、政治に関するあらゆる情報を持っている必要があるからです。
そしてその情報は、様々な意見をぶつけ自由に議論することができて初めて正確なものになります。

ですので我々国民にとって放送法4条の「政治的公平性」は非常に重要な項目なんですね。
だから私は今回のマツコ騒動はN国党を支持しています。
TOKYO MXは番組に立花党首を呼んで議論すべきです。

ちなみにこの放送法4条の「政治的公平性」の説明ですが、私が勝手に解釈したものではなく、ある立派な組織がHP上で解説している物をベースにしています。

その組織とはNHKです。

NHKは社会問題化しつつある今回の騒動を、双方番組に呼んで討論させてみてはいかがでしょう。
それこそ公共放送の役目ではありませんか?

それが出来ないような公共放送なら

NHKをぶっ壊す!


また放送法4条の「政治的公平性」なんて必要ないという意見もあるのですが、これは「放送法4条は必要ない」けど「政治的公平性は必要」という話であって、これを説明しだすと長くなるのでまた別の機会にすることにします。

コメント欄でご意見を聞かせていただけると嬉しいです。