Androidのスマホでも契約8

ある日突然、玄関先にやってくるNHKの訪問員。
その評判は決していいものではありません。
ネット上からも「テレビ無いって言ってるのにしつこい」「夜遅くに何回もピンポン鳴らしてくる」「ずっと玄関の前にいる」など、その強引で常識外れなやり方に不満の声が聞かれます。
そのうえ「未契約は法律違反です」「裁判で訴えます」と脅され、十分な説明も受けないまま無理矢理契約させられるケースも後を絶ちません。

そして最近多いのが

ワンセグ付きのスマホで契約させられるケース

です。
そこで今回は「初心者にも分かるNHK集金人対応マニュアル」として

「AndroidはNHKとの契約が必要」は嘘!

について解説いたします。
 
■ワンセグ付き携帯は受信契約の対象
2019年3月に「ワンセグ付き携帯を所持しているだけでNHKとの契約義務がある」という最高裁の決定が出ました。

最近は特に若い人を中心にテレビを持っていない人が多いのですが、スマホはほぼ100%所有しています。
そこでNHKはこの判例を根拠に、そんなテレビを持たない若い人を契約させようと必ずスマホの機種を確認してきます。
iPhoneならワンセグが付いていないので契約の義務がないという話は広く知られていますが、AndroidだとNHKは目の色を変えて「契約が必要です!」と食いついてきます。

Androidのスマホでも契約

Androidのスマホでも契約2

Androidのスマホでも契約3

ではAndroidのスマホなら必ず契約しなくてはいけないのでしょうか?

答えはNOです

Androidのスマホでも契約の義務のない機種は実は沢山あるのです。

■そもそもワンセグがついていない機種がある
スマホでわざわざテレビなんて見ないという方も多いと思います。
ですので自分の持っているスマホにワンセグがついているかどうかさえ知らないという人も結構いるでしょう。
まず自分のスマホにワンセグが付いているのか確認してみましょう。

例えば「Galaxy Note10+」はワンセグが付いていません



「AQUOS Sense3」や「AQUOS zero2」などもワンセグ非搭載です



「Xperia 8」もそうです


このようなワンセグ非搭載スマホは契約の義務がありません。
みなさんのスマホはどうでしょう?
この機会に確認してみましょう。

■ワンセグ搭載機種でも契約の義務が無い機種がある
調べた結果、自分のスマホはワンセグ付きだった…
でも諦めるのはまだ早いです!

実は

ワンセグ搭載機種でも契約の義務が無い機種があるのです。

例えば「GALAXY S9+」はワンセグが付いていますが契約の義務がありません。


なぜなら

外部アンテナが無いと映らないから

です。


■内蔵アンテナ非搭載機種なら契約の義務は無い
先ほど例に上げた「GALAXY S9+」はワンセグ対応機種ですが内蔵アンテナが搭載されていません。
Xperiaシリーズにもよくある仕様なのですが、こういった機種は外部アンテナを別に付けないとテレビは全く受信できないのです。

Androidのスマホでも契約4

テレビを見るにはこういった外部アンテナが必要となります。

GALAXYS9+


この外部アンテナを持っていないなら、ワンセグ付きスマホでも契約の義務は発生しません。


■外部アンテナはゴミ箱に捨てましょう
もしスマホでNHKと受信契約を結んでいて、ワンセグなど見ないという人はアンテナを今すぐゴミ箱に捨て解約しましょう!
アンテナが無いと契約対象ではありません。

そのことはNHKが自ら認めています。

NHKとの受信契約を解約する時は「放送受信契約解約届」の提出を求められます。
その解約届には「解約理由」を書かないといけないのですが、その欄の④には

アンテナを撤去した

と書かれています。

Androidのスマホでも契約5

つまりNHKは

アンテナが無くなれば受信機の設置が無くなったこととして認めている

のです。
ということはもちろん、

アンテナが無ければ契約の義務はない

ということになります。
NHK訪問員には「アンテナを付ければ映るのだから契約は必要」という人もいます。
でもそれは嘘です。
そうならアンテナの撤去で解約など認めてはいけないという事になります。

■NHK集金人の「スマホは見せろ」は憲法違反
さて、ご自分の持つスマホが契約対象外だった方は今後NHKが来ても契約する必要はありません。
ですのでNHKが訪問してきても

「受信機はありませんので帰ってください」

の一言で追い返しましょう。
この時、NHK訪問員がよく言うセリフが

「スマホを見せてください」

です。
しかしこれに応じる必要性は全くありません。
憲法35条で「誰からも持ち物などを捜索をされない権利」は保障されているからです。

憲法35条

警察ですらガサ入れには裁判所の令状がないと出来ないのはそのためです。
「スマホを見せろ」というNHKには裁判所からの捜索差し押さえ令状が無い限り応じる必要など全くないのです。
それがこの国のルールなのですから

「受信機はありませんので帰ってください」

以外全く答える必要はありません。
「契約しないと裁判になる」も嘘ですから、安心して追い返してください。


■NHKを見る人は契約しましょう
原則的に私は「NHKを観ているなら契約を結び受信料は支払うべきだ」という考えです。
NHKを観ているのに受信契約をしない事や不払いすることを積極的に推奨はしません。
ただ、迷惑行為や他の記事でご紹介したような違法行為を行ってまで契約や支払いを迫るやり方は絶対に許せないと思っています。


NHKは「お客さまに受信契約のお手続きをしていただく際に、親切、丁寧な説明に努め、手続き内容についてご理解をいただいたうえで、受信契約をお願いする」としています。
ですので親切、丁寧な説明が出来ないようなNHKの訪問員とは契約などする必要はありません。
ましてや違法な方法で行われる契約などもってのほかです。
契約とは双方の合意のもとで結ばれるのが当たり前のことなのです。
NHKは正しく説明をし、契約対象外の人にまで契約を迫る行為を今すぐ止めるべきです。
視聴者がNHKの役割を理解し、受信料を支払う。
この大前提をもう一度考え直さない限りNHKに未来は無いでしょう。